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2011年12月27日 (火)

歯科技工研修生が第2回G-1グランプリで最優秀賞、優秀賞、入賞の3賞を受賞

 G-1グランプリとは和田精密歯研株式会社が若い技工士の技術の向上、業界の発展を願い企画したもので、全国の歯科技工士専門学校並びに専攻科(研修科)の学生を対象に技工の総合的な技術力を競う大会である。第2回目となる本年も、研修生8名が専攻科の部にエントリーした。今回の課題は、上顎14歯をすべて石膏彫刻し、排列、歯肉形成まで行うものであった。昨年の上顎右側歯列を参考に左側7歯を彫刻しするものとは異なり、見本となる反対側がないため、一段と難度が高かった。審査の結果、97名の参加者の中から山浦 綾乃さんが最優秀賞に、北河 佳佑さんが優秀賞に、吉田 早智子さんが入賞となり、3賞のすべてを本研修科が独占するという快挙を成し遂げた。
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(*写真右より、大久保教授、吉田さん、北河さん、山浦さん、和田社長)
1
最優秀賞 山浦 綾乃さん 基礎課程 冠橋義歯技工専攻
今回の作品は、『20代男性の隆線の発達した力強い歯』を目標に製作しました。
唇側から舌側まで天然歯の細い特徴を観察し、彫刻するように心掛けました。また、歯肉形成も年齢にあった力強さを表現しました。
2
優秀賞 北河 佳佑さん 上級課程
私が心掛けた事はシンプルな形態の天然歯を目標としました。歯肉形成に関しては顎堤に見られる丸み、移行的な流れを意識し、形態を細部まで再現するように心掛けました。
3
入賞 吉田 早智子さん 上級課程
歯型彫刻では天然歯を観察して捉えた特徴を左右対称になるように製作しました。また、一歯ずつではなく排列を考えたコンタクトポイントの設定に気をつけました。排列では蝋堤を製作し全部床のアーチや調節湾曲を付与するように心掛けました。歯肉形成では手元に口腔内写真を置いて観察し、歯冠とのつながり、流れを再現するようにしました。