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2010年12月24日 (金)

歯科技工研修生が第1回G-1グランプリで最優秀賞、優秀賞を受賞

 G-1グランプリとは和田精密歯研株式会社が若い技工士の技術の向上、業界の発展を願い企画したものである。第1回目の大会となる本年は、全国の歯科技工士専門学校並びに専攻科(研修科)の学生を対象に技工の総合的な技術力を競う大会である。今回の課題は、上顎右側歯列を参考に左側の歯をそれぞれ歯型彫刻し、排列、歯肉形成を行うものである。歯科技工研修科からは8名の研修生が専攻科の部に参加した。100名を超える参加者の中から上位3名が入賞し、表彰された。本研修科では、柳崎 学さんが最優秀賞に、黒澤ひとみさんが優秀賞の栄誉に輝いた。

◆応募校数 17校(専攻科、研修科合算)
◆応募 120名 作品提出 109名

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*写真左より
(水野研修科主任、黒澤さん、柳崎さん、和田精密歯研株式会社 和田主実社長)

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最優秀賞  柳崎 学(上級課程)
 G-1グランプリに参加して、改めて1歯1歯の天然歯を観察することができ、それぞれの歯の特徴を再確認する良い機会となりました。また、歯列のなかでそれぞれの歯のバランスをとることはもちろん、表面性状や溝の入れ方、歯肉の形態など細部までの彫刻は時間をかけて取り組んで初めてわかったことが多く、自分にとって価値のあるものとなりました。
 多少のプレッシャーはありますが、受賞できたことを誇りに思います。これを自信に変え、驕ることなく、これからも技工に正面から向き合って取り組んでゆきたいと思います。

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優秀賞  黒澤 ひとみ(上級課程)
 課題に取り組んでみると、頭の中で想像する以上に難しいことがわかりました。1歯ずつ解剖学的形態を参考に歯型彫刻を行いましたが、いざ排列してみると接触点の位置がずれていたり、鼓形空隙の開き具合が悪いなど、たくさんの修正が必要でした。全体のバランスを考え、隣在歯を意識してカービングすることの大切さを改めて感じました。今回、経験し、学んだことを活かしてこれからの臨床技工に取り組んでゆきたいと思います。