つぼみの頃

2011/02/10

キャンパス近くの沈丁花、桜のつぼみはまだかたく、目を覚ましていない様子。それでも遠目に見る桜の幹や枝は、黒々とした焦げ茶色から、やがて咲く花の生気を含んだような色合いに変わってきました。写真を撮るのを休んで楽しみに待つことにします。

つくば(茨城県)は昨日、雪が降っていました。「高野切本古今和歌集」全巻復元作品が展示されています。13日(日)まで。書を学んだ学生、院生、卒業生が18年かけた労作。時間をかけて筆を執った方々の成果をまのあたりにできます。お近くにお住まいであれば、書が好きな高校生、大学生に見てほしいものと感じました。

高野切(こうやぎれ)に限らず、古筆切は次々世に出てきました。これからもふと、呼ばれたかのように現れることでしょう。すべて知り尽くす日のないことが、かえって魅力でもあります。

鶴見大学文学部 日本文学科