思ひよる日

2011/01/28

4年生の卒業制作は締め切り間近、本気で取り組んでいます。

鎌倉は鶴見から電車で約40分。鶴岡八幡宮では正月ぼたんが見頃です。その昔、陰暦の1月27日(ひと月あまり先のことになりますが)、右大臣拝賀の式に臨んだ源実朝が甥の公暁に暗殺され、公暁自身も翌28日に息絶えたといいます。

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これは『思ひよる日』という版本(明治11年〈1878〉増補版)の1月部分です。「実朝公」と「公暁」が見えます(建保7年=承久元年〈1219〉)。古筆家初代「了佐」もまた、寛文2年〈1662〉1月28日、91歳で他界と載っています。

弘化4年〈1847〉の序によれば、床の間に、忌日にあたる古人ゆかりの書画を掛けてあるのに、見る人が気づかないのは無念だからと、古筆了意がまとめ、了伴が出版したそうです。縦8.5㎝、横18.0㎝、携帯しやすい横本です。

鶴見大学文学部 日本文学科

福寿草

2011/01/21

学年末の試験が始まっています。4年生は来月初めに卒論の口述試問があり、それまでに卒展出品作を仕上げることにしています。

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鶴見、馬場花木園の早春。ほら、出てるよ、と呼んでくださる方があって気づいたのが、福寿草の花のほころび。

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園内には今、水仙、ぼけ、ロウバイが咲いています。梅はこれからですが、かすかに香っています。

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鶴見大学文学部 日本文学科

さざんか

2011/01/13

道風記念館に、本阿弥切(ほんあみぎれ)の新収蔵品、一幅が展示されています。16日(日)まで。「伝小野道風筆」の古筆では、このほかに継色紙(つぎしきし)、秋萩帖、小島切などが学ばれてきました。

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生誕地と伝えられる「書のまち春日井」(かすがい、愛知県)で撮ったさざんかです。この花の生け垣があると、(この頃はしなくなりましたが)「たき火」の歌を思い出します。

3月に卒展を開催します。このブログでお知らせします。

鶴見大学文学部 日本文学科