忘れ去られた鎌倉の姿 FW4 東慶寺・浄智寺・浄光明寺
今日11月13日(日)は、「B-24忘れ去られた鎌倉の姿」の
4回目のフィールドワーク「東慶寺・浄智寺・浄光明寺を訪ねる」です。
B-24 忘れ去られた鎌倉の姿 は、
本学文学部文化財学科が担当する講座で、
書き記された歴史と、発掘調査でわかった事実を学んで、
さらに現地で実感(再確認)する講座です。
フィールドワークは、本学文学部文化財学科実習助手の福田誠先生がご担当です。
(パンフレット内容はこちら【PDFファイル】)
天気予報は晴れ、気温も21℃と、この時期にしては暖かく(暑いかも?)、
絶好のフィールドワーク日和です。
北鎌倉駅で下車、ホーム内の踏み切りを渡って、駅舎改札前に10時に集合。
いよいよ出発です。
今回のフィールドワークも福田先生が講師です。
各所で先生からの説明を受けながら拝観・見学します。
まずは、最初の目的地である東慶寺へ。
東慶寺は松ヶ岡御所ともいわれ、「駆け込み寺」「縁切り寺」と呼ばれる尼寺です。
梵鐘や墓所(歴代住職や有名人の墓も多数あり)、泰平殿などを拝観の後、
松ヶ岡宝蔵(土門装飾の聖観音立像、
葡萄蒔絵螺鈿聖餅箱、縁切り文書など)を見学しました。
皆さん、縁切り文書を真剣に読んでいらっしゃいましたが…?
続いて、浄智寺へ移動。
浄智寺は鎌倉五山第4位の寺です。
鐘楼門、仏殿(曇華殿)などを拝観しました。
入口の防火水槽工事の際に発見された常滑大甕の中から古銭(推定18万枚)が発見され、
現在、鶴見大学で調査中だそうです。
(一枚一枚、錆などを落としてどんな銭なのか確認するそうですが、今は7万枚辺り…?)
さて、次に浄智寺背後の天柱峰(海抜97m)を越え、源氏山を目指し、
日野俊基墓に到着、拝観を終え、源氏山公園で昼食・休憩です。
各自、鳶に注意しながら(烏が多いせいか、思ったより鳶は少なく)
昼食を済ませ、後半に備えます。
13時10分、午後の部のスタートです。
化粧坂を下り(所々に白いものが混じった岩がありますが、
貝の化石だそうで、この辺りが海だったことが分かります)、岩舟地蔵堂へ。
途中、亀ヶ谷坂などの説明を聞きながら、泉谷山浄光明寺へ。
浄光明寺は、前回の講義をしていただいたご住職の大三輪龍哉先生のお寺です。
ますは、浄光明寺執事の古田土さんから説明を受け、山内を拝観・見学しました。
阿弥陀如来及び両脇侍坐像は東京国立博物館にお出ましのため拝観できませんでしたが、
木造愛染明王坐像、木造不動明王坐像、木造地蔵菩薩(矢拾地蔵)が拝観でき、
石造地蔵菩薩坐像(編引地蔵)なども拝観しました。
その他、山内には令泉為相墓、浄光明寺五輪塔(覚賢塔)、庭園などもあります。
今回は特別拝観もあり、受講者の皆さんは満足されていたようです。
最後に実朝・政子の供養塔を見学してから、鎌倉駅で3時20分頃に解散となりました。
歩いていると少し暑く感じられましたが、気持ちのよい秋の一日でした。
受講者の皆さんや先生のお陰で、事故もなく無事に終えることができました。
有難うございました。
お疲れ様でした。
次期の鎌倉も、よろしくお願いします。