B-24 忘れ去られた鎌倉の姿FW2
10月16日(日)は、B-24 忘れ去られた鎌倉の姿 の
フィールドワーク2 小坪~光明寺~由比ヶ浜を歩く の開催日でした。
B-24 忘れ去られた鎌倉の姿 は、
本学文学部文化財学科が担当する講座で、
書き記された歴史と、発掘調査でわかった事実を学んで、
さらに現地で実感(再確認)する講座です。
フィールドワークは、本学文学部文化財学科実習助手の福田誠先生がご担当です。
(パンフレット内容はこちら【PDFファイル】)
10時に鎌倉駅西口の時計塔で集合。
明け方まで大雨でしたが、
みなさんの日頃の行いが良いせいか、集合時間には晴れていました。
福田先生から今日のコースの概要を聞いた後、出発。
空にはまだ少し雲が残っています。
今小路通りで海岸線や当時の地面の高さなどの説明を受けながら、
六地蔵前を通り浜の大鳥居跡へ到着。
発掘調査で160cmほどの柱根が出てきたそうです。
そのまま南下し、途中五輪塔・宝篋印塔前で解説をしていただきました。
五輪塔の年代の見分け方、皆さん覚えていただけましたか?
材木座海岸へ出ると、海の向こうに伊豆半島、大島、富士山が見えます。
上を見上げると抜けるような青空で、気温もだんだん高くなってきましたが、
風がとても強く暑さはあまり感じませんでした。
材木座海岸では少しお遊び企画♪「宝探し」ゲームです。
海岸には鎌倉時代の常滑や瀬戸などの焼き物の欠片が
今でもまだ大量に残っているそうです。
事前に先生が拾ってこられた常滑や瀬戸などの実物を確認して、いざスタート!
和賀江島方面に歩きながら、みなさん下を見て一生懸命探します。
「これは」と思うものを拾ったら、先生のところへ持っていき鑑定です。
石やコンクリート・土管の欠片などの“はずれ”を拾った方もいらっしゃいましたが、
「持った瞬間に“重い”と思ったらそれは石ですよ」とアドバイスをもらいながら、
ほとんどの方が鎌倉時代の欠片を拾えたのではないでしょうか。
よく見つかったのは常滑の水がめの欠片で、数人の方は瀬戸物を拾われていました。
「宝探し」の後は、現存する最古の築港遺跡、和賀江島を眺め、海をあとにします。
小坪坂から光明寺へ抜け、そこでお昼休憩です。
お昼を食べたあとは、お寺の方のご案内のもと、光明寺山門を拝観させていただきました。
一階と二階部分の違いや安置されている仏像のことなど、丁寧に説明していただきました。
山門の上からの景色は、先ほどまでいた海岸と富士山も見えてとてもきれいでした。
山門拝観のあとは、内藤家墓地を見学します。
江戸時代の大名・延岡藩内藤家のお墓で、
大きな宝篋印塔がたくさん並んでいて圧巻でした。
光明寺の次は、補陀洛寺へ。
こちらもお寺の方にご案内いただき、
お堂の中で一つ一つの仏像を詳細に説明していただきました。
こちらに安置されている「文覚上人裸形像」は数体しか現存していないそうですが、
そのうちの一体が証菩提寺にも安置されているそうです。
証菩提寺は「B-25 日帰り美術観照スタディ・ツアー~横浜の仏像~」で
今回拝観する予定です。
こちらの講座も参加される予定の方は是非ふたつを見比べてみてください。
名越を越えて、本日最後の場所、東勝寺跡へ。
補陀洛寺から東勝寺跡まではかなりの距離で皆さんさすがに疲れがたまってきている様子。
途中自動販売機で飲み物を買って水分補給しながら歩きました。
東勝寺跡の説明の後、腹切りやぐらまで行ったのですが、
やぐらまで行かず東勝寺跡で待機されている方もいらっしゃいました。
最後に八幡宮まで移動して、解散です。
最後までいいお天気でした!