日帰り美術観照スタディ・ツアー 東京の仏像1
6月19日(日)は、
B-17 日帰り美術観照スタディ・ツアー 東京の仏像1の開催日でした。
講師は本学文学部・短期大学部講師の工藤健一先生です。
この講座は、前日に事前講義を行い、
実際に自分の目で美術観照(フィールドワーク)する講座です。
『東京の仏像』1回目となる今回は、目黒に仏像を訪ねます。
平成22年度第2クールと同じコースです。
(パンフレット内容はこちら【PDFファイル】)
お天気が懸念されていましたが、何とか雨は免れました。
太陽は出ていないので、特別暑くもなく、フィールドワークには最適なお天気です。
JR目黒駅西口に13:40集合し、まずは、行人坂をくだります。
「江戸名所図会」には、「目黒へ下る坂をいふ。寛永の頃、湯殿山の行者某、
大日如来の堂を建立し、大圓寺と号す」とあります。
1つめの目的地、大圓寺は坂の途中にあり、徒歩5分程度です。
まずは、入って右手側にある阿弥陀堂で、
本尊である来迎阿弥陀三尊像や西運上人像を拝観させていただきながら、
ご住職にお話を伺いました。
隣の大黒堂に移動し、ここでも詳しく説明をいただきます。
その後、ご好意で釈迦堂で、特別拝観をさせていただきました。
なお、こちらは八百屋お七の恋人・吉三ゆかりのお寺でもあり、
境内には吉三(出家後は西運と改名)のお墓があります。
その後、行人坂をさらに下り、目黒川を渡って2つ目の目的地、蟠龍寺へ。
本堂で住職の息子さんにお話をうかがい、
本尊阿弥陀如来像(都重宝)などを拝観させていただきました。
その後、岩屋弁財天を拝観させていただきました。
岩窟は戦中には防空壕として使用されたそうで、とても深いとのことですが、
現在は入口付近に安置されています。
また、元来はこちらにあって、
現在はフランスのパリ市立チエルニスキー美術館に収蔵されている
「金銅阿弥陀如来像」について、興味深いお話をしていただきました。
(4メートル余あった巨大な如来像のため、船に載せるときは分割したそうです。)
次に、徒歩で5~7分程度の瀧泉寺(目黒不動尊)へ。
近年のパワースポット流行で、若い参拝者が目立ちます。
少し休憩した後、最後の目的地、五百羅漢寺を目指します。
目黒不動尊からは、徒歩5分程度です。
まずは、羅漢堂を進みながら、ゆっくりと拝観します。
その後、本堂に移動し、先生のお話を伺いました。
五百羅漢像などの諸仏像(現存305体)は、1人の禅師の手によって、
十数年の間に彫造されたそうです。
その数は見るものを圧倒します。
ここで今回のフィールドワークは終了、解散です。
「私は晴れ男です」と宣言した工藤先生のおかげか、
なんとか最後まで雨に降られず、終了することが出来ました。
みなさんお疲れ様でした。
なお、同行した広報課員の万歩計によると、全行程で約6000歩でした。
3キロ程度でしょうか(受講生の皆さんはもう少し少ないかもしれません。)