鎌倉の「遊び」と「鍛錬」 フィールドワークIII 谷戸・道・浜
10/24(日)は、
B-19 鎌倉の「遊び」と「鍛錬」 のフィールドワーク3 谷戸・道・浜 の開催日でした。
「鎌倉」講座は、本学文学部文化財学科が担当する講座で、
書き記された歴史と、掘り出された物から、古都の実際を描き出し、
さらに現地で実感する、オムニバス形式の講座です。
3回目のフィールドワークは、本学文学部文化財学科実習助手の福田誠先生がご担当です。
(パンフレット内容はこちら【PDFファイル】)
今回のフィールドワークは、
鎌倉駅~寿福寺~海蔵寺~化粧坂~源氏山~日野俊基墓~
梶原景時邸跡~梶原口~常盤口~中坂~鎌倉大仏に至る約6㎞のコースです。
(なんと時計が調整中でした)
天候は曇り。(前日の予報では晴れだったのですが…?
でも、歩くにはちょうど良い天気だと気を取り直して出発)
まず、鎌倉市役所前の交差点で地名などの説明を受けてから、
栄西禅師が開いた寿福寺(臨済宗建長寺派)へ。
谷戸の奥にある北条政子・源実朝の五輪塔(供養塔)を見学し、
続いて、海蔵寺(臨済宗建長寺派)へ。
十六ノ井(やぐらの底面に16の穴があり水をたたえている)や底抜けの井を見学。
鎌倉10名水などといわれていますが、
鎌倉は水が悪く、数えるほどしか良い水がないとういうことの裏返しだそうです。
またやぐらの中の横穴は納骨用の穴だったそうです。
次に、今回の一番の難所?化粧坂(急な上り坂で、途中、
水が染み出し足元がすべる箇所も)を登り、源氏山へ。
正午には少し早かったのですが、昼食を取り休憩。
上空にはえさ(弁当など)を狙う、鳶や烏も旋回。
ここで十分休憩を取った後、午後のコースへ出発。
午後の最初は日野俊基墓を見学。宝篋印塔の実物を模式図を対照しながら見学。
続いて、梶原屋敷跡を過ぎ、梶原口・常盤口・中坂を通り、鎌倉大仏(高徳院)へ。
鎌倉大仏は、金銅製・像高11.39m、東大寺大仏に次ぐ、国内第2の大仏です。
しかし、誰が何故造ったのか。いつ完成したのか?などはっきりしないこともあるようです。
また、現存の大仏の前に、木造大仏があったようです。
さらに、斜面堆積や根固め遺構、大仏殿の礎石などの調査から、
大仏殿の規模などが判りました。
境内には、与謝野晶子が大仏について詠んだ歌碑もあります。
そこで、大仏殿の礎石探しゲームを先生の発案で、
受講者の皆さんにやっていただきました。制限時間は20分、さあ、スタートです。
ベンチだと思っていた石が礎石であったり、庭石として立てられていたり、
燈籠や石碑の台座に形を変えたものもありましたが、40数個が確認できました。
最後に礎石の場所を記した用紙を配布して答え合わせ。
皆さん、結果はいかがでしたか?
ゲームも終了し、15時に解散し、無事終了しました。
先生、皆さん、大変お疲れ様でした。ご協力有難うございました。