鎌倉の「遊び」と「鍛錬」 フィールドワークII 禅宗寺院と庭園
10月3日(日)は、B-19 鎌倉の「遊び」と「鍛錬」
フィールドワークII 禅宗寺院と庭園の開催日でした。
「鎌倉」講座は、本学文学部文化財学科が担当する講座で、
書き記された歴史と、掘り出された物から、古都の実際を描き出し、
さらに現地で実感する、オムニバス形式の講座です。
2回目のフィールドワークは、本学文学部文化財学科実習助手の福田誠先生がご担当です。
(パンフレット内容はこちら【PDFファイル】)
今回のフィールドワークは、中世都市「鎌倉」の禅宗寺院「瑞泉寺」、「建長寺」の庭園探索と、
埋蔵文化財発掘調査場所や百八やぐらなどを回るコースです。
天気は、絶好のフィールドワーク日和となりました。
10時に鎌倉駅西口(旧駅舎時計台前)に集合し、
若宮大路を通り、鶴岡八幡宮を通り「瑞泉寺」に向う。
途中、埋蔵文化財発掘調査現場を見学、予定であれば、
発掘状況が見学できるはずでしたが、天気予報では雨になるので、
早めに埋めなおしているとのことでした。ただ一部が見ることが出来ました。
今日は、鶴岡八幡宮「流鏑馬」神事の日。準備の様子を見ながら進む。
第一目的地「瑞泉寺」(臨済宗円覚寺派)に到着。
開山は夢窓疎石で、夢窓疎石が修行の場・悟りの場として、
自然の景観を重視したとわかる庭園がある。庭園の橋を十八曲たどると山頂に至る。
頂上の徧界一覧亭からは富士山、相模湾などが望める。
福田先生調査の際に登る。一般の方は入れない。
(庭園は国指定史跡の名勝)
花の季節は過ぎたが、玉紫陽花が咲いていた。
次の目的地「建長寺」に向う。
途中、永福寺跡を探索。
ハイキングコースに入り、覚園寺裏山の百八やぐら(非公開)を探索。
中世の面影が伝わる。福田先生指導の下探索。足元注意!!
昼食は、十王岩にて。鎌倉市内(若宮大路、由比ガ浜や穏やかな相模湾が一望)や、
ランドマークタワーが一望できる。
昼食後、建長寺「半僧坊」で経て、「方丈」裏手の禅宗庭園に向う。
建長寺は、開山蘭渓道隆(中国の僧)で、
北条時頼によって創建された、わが国最初の禅道場。
蘭渓道隆が日本で始めて作った禅宗庭園を見学、瑞泉寺庭園との違いを体感する。
創建750年を記念して「紫雲閣」を建てる時の発掘調査で何回も改修され、
現在の形にたったことが明らかになった。
その発掘に係わったのが、鶴見大学文化財学科で、
池の中から出土した呪符と漆器椀などの説明を受ける。
(展示された場所が立入禁止、建長寺のご好意で見学できる。)
柏槙(樹齢750年、蘭渓道隆が自ら植えたとされる。)や、国宝の梵鐘を散策。
建長寺を後にし、鶴岡八幡宮で解散。