文化財スタディ・ツアー(8)<3日目>
10月30日(金)から11月1日(日)に行われた文化財スタディ・ツアー(8)3日目の様子をお伝えいたします。
鶴見大学生涯学習セミナー 平成21年度第2クール
B-18 文化財スタディ・ツアー(8) ―出雲から萩・津和野へ― 【10/30(金)~11/1(日)】
<3日目(11/1)>
ついに、ツアーも最終日の3日目に入りました、この日は、ついに朝から雨が降ってしまいしましたが、雨にも負けず、藩庁門、山口大神宮、山口ザビエル記念聖堂、瑠璃光寺、常栄寺雪舟館庭回りました。
【藩庁門】
この門はその藩庁の正門で、脇門付薬医門で、切妻造り、平入り、本瓦葺きです。屋根の真ん中から下がる柱が、下の門とずらしているところが珍しいそうです。昔の知恵で、地震の力を分散させるため?かもしれないようです。
【山口大神宮】
社殿は伊勢神宮と同じ形式の神明造りです。社殿からの石段を登ると、内宮と外宮があり、内宮は天照大御神、外宮は豊受大御神が祭神で神明造りの社殿が建てられています。内宮と外宮は、造替遷宮が行われますが、必ずずらして遷宮され1直線上に並ぶことは無いそうです。内宮と外宮ともに3番目のお社の屋根は、鷲原八幡宮と同じく手前側の屋根だけが長くなっています。
【山口ザビエル記念聖堂】
1952年、聖フランシスコ・サビエルの功績を称え、建立されました。 しかし、その聖堂は1991年9月5日に焼失し、その後、1998年4月29日に現在の記念聖堂が建てられました。
聖堂1階の記念館で、フランシスコ・サビエルの足跡やキリスト教のあゆみに関係する資料(「ザビエルの手紙」や古い衣装など)を拝観しました。右の画像は、「キリスト生誕2000年 アジアに平和を祈る 大聖年の鐘」です。
【瑠璃光寺】
瑠璃光寺(るりこうじ)は、曹洞宗の寺院。本尊は薬師如来。国宝の五重塔を中心として、境内は香山公園と呼ばれている。文明三年(1471)に陶弘房の夫人が、夫の菩提寺として建立し、最初は安養寺と称し、明応元年(1492)に寺号を瑠璃光寺と改めた。
五重塔(右の画像)は、約560年前、大内盛見が戦死した兄(大内義弘)の霊を弔うために
建てられたとの事です。
瑠璃光寺には、資料館があり、摩耶夫人像や伎楽面・舞楽面、五重塔に関する50以上の写真や非常に精巧な模型などが展示されていました。
【常栄寺雪舟館庭】
この庭園は、凡そ五百年前、大内政弘が画聖雪舟に依頼し築庭されたものとの事です。
こちらが、今回のツアーの最後の史跡になりました。しばし時間を忘れ、庭園を眺めました。
この後、昼食を取り、山口宇部空港から羽田空港に向かい無事到着し、文化財スタディ・ツアーが無事終了しました。お疲れ様でした。
ツアーにご参加いただきました皆様、ありがとうございました。
訪問させていただいた寺社や施設等、関係者の皆様、ありがとうございました。
平成22年度も文化財スタディ・ツアーを予定しています。
日程・場所等は、3月中旬ごろ完成予定の
平成22年度第1クールパンフレットでご確認ください。