10月5日(土)、第135回貴重書展『風格の古筆手鑑 深奥なる古筆切』特別講演会が開催されました
当日は、小雨の降り続くあいにくの天気となってしまいましたが、93名という多くの方にご来場いただきました。この講演会のPRにご協力いただきました皆様のお力で、たくさんの方にご来場いただけたと感謝しております。重ねて御礼申し上げます。
さて、講演会はといいますと・・・
久保木准教授の新収古筆手鑑の紹介-『新古今集』新出異本歌の断簡を中心に-から始りました。
スクリーンに大きく映し出された古筆切(断簡)について、丁寧に、そして熱く語られました
来場者のみなさんも、画面の古筆切に夢中な様子
※古筆切とは、古写本を主に観賞用に分割したもの・古筆手鑑とは、古筆切・短冊・色紙などを数多く貼り集めたアルバム
続いて、中川教授の『新古今集』新出異本歌の意義-配列と解釈の検討というテーマで始まり、作者の経歴や、歌の解釈を中心に講演が行われました。
どちらの先生も、観客をぐいぐいと引き込む話術の持ち主ですので、1時間30分という講演時間はあっという間に過ぎてしまいました。研究者の方はもちろん、新聞をご覧になりご来場された方々も、とても楽しそうに過ごされていました。
質疑応答も活発な意見交換の場となり大変盛り上がったのですが、時間の関係上3名の方のみということで、閉会となりました。
閉会後は、久保木准教授による、展示会場でのギャラリートークが行われ、こちらもたくさんの方にご来場いただきました。
(当日限定展示の解説中)
次回の講演会は、来年1月下旬に源氏物語関係をテーマに予定しています。
図書館のホームページやブログにてお知らせしますので、またぜひお越しください。
多くの方のご来場をお待ちしております
なお、第135回貴重書展『風格の古筆手鑑 深奥なる古筆切』は10月27日まで開催しておりますので、お近くにお越しの際にはぜひお立ち寄りください。
(kt)