鶴見大学学生ボランティア冬季・春季報告会が先週の土曜日、19日に開催されました。
開会にあたっては、本学東日本大震災救援ボランティア対策委員会委員長・山根 明先生より開会の挨拶、本学学長・木村 清孝先生よりご挨拶をいただきました。
本学学長先生はお忙しい御身でありながら、活動地である気仙沼にも再三に渡り御同行くださり、今回の報告会でも快くご挨拶を引き受けてくださいました。
先生方にご挨拶をいただいた後、まず本団体の代表・太田から活動開始から一年を経ての総括が。
本団体の設立時のメンバーによる現地への先遣隊派遣からはじまり、『学びーば』のきっかけとその実現までの道のりが発表されました。
また代表の発表では活動の場である大谷小学校の児童のお母さんより寄せられた手紙も紹介させていただきました。
代表の総括を受けて、冬季の二班と春季の二班の活動期間の詳細な報告。
夏の活動を経ての二度目の開校であった冬の活動『帰ってきた学びーば2』では、はじめての活動であった夏と違い、“継続”することの意味が感じられた活動となりました。
子どもたちと再会を果たすことで、夏の活動で築いた土台が冬にも生きていることを確認。
学習指導教材やイベントらの入念な準備により、幸いにも“進歩”を大谷小の先生方に感じてもいただけることに。
またシャンティ国際ボランティア会本部での生活は、気仙沼復興ボランティア活動全体の様を意識することに繋がりました。
一方で、反省点も多々表面化することに・・・
春の活動『春も一緒に学びーば3』は夏で得た経験に、冬の課題を乗り越えることがまず目指されました。
子どもたちの『学びーば』での安全管理を徹底するために安全管理者を設置。
こちらの安全意識を高める目的で置かれた役割でしたが、子どもたち自身も安全というものを意識してもらうという思いがけない効果が。
子どもたちと指導にあたる学生との距離が近づいたことと、子どもたちの『学びーば』というものへの慣れからくる緊張感欠如の対策も成されました。これは活動継続する限りつきまとう命題ですね。
また、春では『学びーば』以外の活動も再び。
夏ではお祭りのお手伝いがありましたが、春は『あんでねっと』のお手伝いがありました。
また、つい先日ブログでも掲載しました本団体研修医による大谷小学校の子どもたちの歯科検診の模様も紹介。
『学びーば4(仮)』に向けた、メンバーによるパネルディスカッションでは今後の展望が話し合われました。
現地、気仙沼も復興へと進み、子どもたちは成長をします。
現地のニーズも変化することを意識し、この活動もこれらに適応することが求められます。
クライマックスは本団体ボランティア・アドバイザーの飯田先生の手による本学学生ボランティア一年の軌跡をまとめたビデオが上映。
立ち上げ当初より本団体を陰日向に支えてくださった先生が作られただけに、数々の物語を雄弁にかたる映像です。
実際、映像を見ることでメンバーはこれまでを思い出し、現地活動にまだ参加したことのない一年生は目に涙が。
機会があれば多くの方に見て頂きたい作品です。
受付では新入生に担当していただきました。
報告会は現地活動以外で活動の雰囲気を感じてもらえる場でもあります。
普段、仕事で忙しく会うことができない冬・春参加メンバーも報告会には顔を見せてくれました。
受付にてチャリティ販売もされておりました。当日は隣の会場で生涯学習セミナーが開催されており、報告会に参加された方だけでなく、セミナー受講者の方も復興グッズを購入してくださっていました。
『あんでねっと』のアクリルたわしは特に好評だったようです。
報告会には本学歯学部長の小林 馨先生、大谷小学校での歯科検診をされた山口先生もお見えになっておられました。
両先生、チャリティ販売にご協力くださりありがとうございます。
活動も二年目。
次回の定例会(5/23、6:00、三号館二階セミナー室)より夏季活動へ向け始動いたします。
現地活動参加メンバー、後方支援メンバーは随時募集中です、興味ある方はどなたでもどうぞお気軽に。
広報・石川 達哉