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■ 担当科目

情報資源組織演習Ⅰ

■ 氏名

松山 巌

■ 所属

玉川大学准教授

■ 受講生へのメッセージ

 目録規則とは、一言でいえば「こういうときはこういう風に記録する」というルールの集まりです。日頃利用している図書館のOPACも、こういったルールに則って作成されています。
 初めて見た人は、こんなに細かい規則はとても覚えられないと思うかもしれませんが、全部覚える必要はありません。忘れたら規則集(NCR)を見れば良いのです。
 ただ、見ても書かれていることが理解できなければ意味がありません。規則の意味を理解すれば、覚える負担もぐんと減ります。世の中にはいろいろな決まりがありますが、法律にしても、スポーツのルールにしても、はたまた鉄道の切符の金額の計算方法にしても、それぞれの「決まり」が決められた理由・背景が分かれば、自分が納得してルールを理解することができるようになります。

というわけで、私の授業では、「なぜそう決められているのか」に少しこだわってみたいと思っています。丸暗記が得意な人は「余計な理屈はいいから、もっとテキストをたくさん進んでくれ」というかもしれませんが、丸暗記では応用が利きません。実際の目録作成では、NCRに決められていない事例に出会うこともあります。そのときに、自分で考えて合理的な記録の仕方を判断しなくてはなりません。その力を付けてほしいと思うのです。
どうか、「なぜ?」と思う心を大事にしてください。