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2011年12月 2日 (金)

日帰り美術観照スタディ・ツアー 東京の仏像2

11月20日(日)は、

B-26 日帰り美術観照スタディ・ツアー 東京の仏像(2)~江戸の庭園と仏像~

の開催日でした。

講師は本学文学部・短期大学部講師の工藤健一先生です。

この講座は、フィールドワーク前に事前講義を行い、

実際に自分の目で美術観照(フィールドワーク)する講座です。

『東京の仏像』2回目となる今回は、浅草・上野、芝公園付近の庭園と仏像を訪ねます。

パンフレット内容はこちら【PDFファイル】)

浅草のシンボル、浅草寺の雷門前に集合です。

東京観光の代表的スポットでかつ日曜日なだけに大変な賑いでした。

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混雑する仲見世通りは避け、裏道から浅草寺の境内へ向かいます。

まずは浅草寺の本坊である伝法院へ。

ここには小堀遠州の作とされる回遊式庭園があり、国の指定名勝とされています。

通常は一般には非公開なのですが、11月1日から12月5日まで特別公開されており、

中を見ることができました。

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庭園からはスカイツリーも望めます。

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続いて同じく浅草寺境内内の浅草神社へ。

土師真中知(はじのまなかち)、そして檜前浜成(ひのくまはまなり)・武成(たけなり)の

三柱の神が祀られています。

浅草寺の本尊は観音菩薩ですが、この聖観音像は、もともと飛鳥時代に漁師の手によって

隅田川から引き上げられたものと伝えられています。

檜前浜成・武成の兄弟はこの縁起に登場する漁師、

土師真中知は出家して観音像を供養護持した僧侶なのだそうで、

つまりは浅草寺の創建に関わる三人が祭神とされている訳です。

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地下鉄で上野まで移動、パンダ橋を渡って上野公園内の清水観音堂へ向かいます。

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上野公園はかつてその全域が寛永寺の境内で、江戸城の鬼門の守護を担っていました。

境内の伽藍は京都の寺院になぞらえて建立されたものが多く、

今回訪ねた清水観音堂も京都の清水寺を模した懸造りとなっています。

小さいながら舞台もあります。

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舞台の真正面には不忍池の弁天堂。

こちらは琵琶湖と竹生島の弁才天に見立てられるとのこと。

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続いてはJRで浜松町へ。

歩いて芝の増上寺に向かいます。

江戸城の北東にある寛永寺が鬼門の守護とされていたように、

江戸城南西の増上寺は裏鬼門の守護とされていたそうです。

大門越に東京タワーが見えます。

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さて、ここでの目的は重要文化財である三解脱門の拝観です。

三解脱門の楼上(二階部分)は本来は一般非公開ですが、9月17日から11月30日まで

戦後初の特別公開が行われており、登ることができました。

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先生が下見でいらした時には全く並ばなかったそうなのですが、

公開期間終了間近だから境内に入ってみると予想外の長蛇の列でした。

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40分ほど並んで門の中に入れました。

急勾配の階段を登り楼上へ。

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楼上には釈迦三尊像、十六羅漢像、加えて増上寺の歴代上人像が安置されています。

入るまでの行列の割には楼上内に人は少なめでゆっくり観照することができました。

 

ここで今回のツアーは終了です。

昨日の暴風雨が一転、見事な秋晴れが最後まで続き、「晴れ男」工藤先生の

面目躍如の一日でした。

受講者の皆様、お疲れ様でした。

次クールのスタディ・ツアーにもぜひご参加下さい。