日帰り美術鑑賞スタディ・ツアー 神奈川の仏像VI
4月24日(日)は、B-18 日帰り美術観照スタディ・ツアー
神奈川の仏像VI ~三浦半島に仏像を訪ねて~の開催日でした。
この講座は、前日に事前講義を行い、
実際に自分の目で仏像を見学(フィールドワーク)する講座です。
講師は本学文学部・短期大学部講師の工藤健一先生です。
『神奈川の仏像』6回目となる今回は、三浦半島の仏像を見学します。
今年度、最初のフィールドワークです。
事前講義の土曜日は荒天でしたが、日曜日は雲一つない快晴でした。
数日前の予報では日曜日も雨で心配していましたが、晴れてよかったです。
今後のフィールドワークを占う意味でも素晴らしいスタートを切れたと思います。
逗子駅に集合し、バスで浄楽寺へ。
車窓からは富士山もくっきりと見えました。
さて、浄楽寺では県内唯一の運慶作の諸仏を拝観しました。
受講者の皆さんは、阿弥陀如来坐像、観音菩薩立像、
勢至菩薩立像、不動明王立像、毘沙門天立像を間近に見ながら、
じっくりと工藤先生の講義に耳を傾けていました。
次の目的地、満昌寺へバスで移動。
満昌寺へ向かう途中、磨崖仏(レプリカ)を見学。
満昌寺では、三浦義明坐像と五輪塔を拝観しました。
拝観後、境内地で昼食を取って休憩した後、満願寺へ徒歩で移動。
距離があり登り下りもあるので、
ゆっくりとしたペースで歩いたのですが、予定より早く到着しました。
満願寺では、慶派仏師の作による観音菩薩像と地蔵菩薩像、
毘沙門天像、不動明王像を拝観しました。
ふっくらと張った頬や慶派の特徴である耳の形、ボリューム感のある体など、
今回の目的である運慶諸仏を見る講座に皆さんは満足されたようでした。
また、当日は、十二年に一度の「三浦三十八地蔵尊卯年御開帳」の初日に当たり、
各ご寺院の境内は賑わっていました。
お地蔵さんの手に結ばれた五色の紐が回向柱に伸び、
柱に触るとお地蔵さんの手に直接触れたのと同じ功徳が得られるのだそうです。
天候にも恵まれ、無事終えることが出来ました。
皆さん、工藤先生、お疲れ様でした。