文化財スタディ・ツアー(9) <2日目>
6月4日(金)~6月6日(日)に行われた、
B-17 文化財スタディ・ツアー(9)懸想の地・奥州へ の様子をお伝えします。
【2日目】
朝から雲行きが怪しい。
達谷窟毘沙門堂 ~第1見学地
天台宗 別當達谷西光寺の毘沙門堂、岩面大佛などを拝観し、境内を散策
毘沙門堂(左)と辨天堂(右)
岩面大佛
大岩壁に刻まれた磨涯佛。地震などにより崩落し、現在は摩滅が進む。
不動堂(左) 鐘楼(中央) 金堂(左)
毛越寺 ~第2見学地
日本有数の浄土庭園と、平安時代の伽藍が建ち並ぶ礎石などを残した伽藍跡を散策する。
四季折々の草花を配し、当時の船に遊び、
舞楽・観月とみやびやかな過ぎ去った時をほうふつさせる。
南大門跡から池を中心とする浄土庭園の解説受ける、受講者。
開山堂(毛越寺を開かれた方々をおまつりするお堂)から見た浄土庭園
毛越寺の中心的な金堂円隆寺跡に立ち、寝殿風な廻廊を解説する。
旧暦1月の二十日夜祭は毛越寺全山の祭礼で、この常行堂で、延年の舞いが幽玄に舞われる。
中尊寺 ~第3見学地
毛越寺見学後一路中尊寺へ、金色堂近くで下車、金色堂拝観、経蔵、金色堂旧覆堂、白山神社(能楽堂)、讃衡蔵(展示室)等拝観し、参道を下りながら昼食場所へ、途中西行碑辺りから衣川が合流する北上川を手前に望む。
金色堂を拝観した。やはり金色堂のすばらしさは、全体が金箔で飾られているので、その周りを「覆堂」と呼ばれる建物で囲われているのですが、その中に一歩入れば、神々しいまでの輝きを放つ金色堂が目に飛び込んでくる。
金色堂を「覆堂」していた旧覆堂と内部を見学。
堂内に藤原秀衡公八百年遠忌の塔婆が建てられている。
白神神社、大能楽堂へ向う赤鳥居抜けると、
お盆の薪能が演じられる能楽堂前で解説する関先生
白神神社奥の見晴台にて、衣川、胆沢方面を一望する。
少し靄がかかり見えづらいが、東北の田園風景見える。
参道を下りながら鐘楼を左に見て、中尊寺本坊を御参りして杉並木を下る。
昼食は、ずんだ餅精進料理。
午後の見学は、平泉町世界遺産推進に係わり、発掘整備に係わった係員を招いての見学となった。
平泉文化遺産センター ~第4見学地
平泉の文化遺産を展示、映像を駆使して紹介されている。
平泉の歴史や文化を係員より解説頂き、展示物の発掘エピソードや、
当時の飲食(宴会)で使われた土師器杯などの説明を受けた。
柳之御所跡 ~第5見学地
この遺跡は、平安時代末の居館跡、「吾妻鏡」に記載される「平泉館」比定され奥州藤原氏の政務の場と考えられる跡
発掘調査によって、池、塀、堀、柱痕跡、井戸、土拡等が検出されている。
発掘調査、整備に係わった方より、調査・発掘の苦労話や、整備するまでの行政とのエピソード、今後の発掘・整備について解説頂く。
復元された池を説明し、中から土師器杯が数多く見つかり、当時は宴会が多かったことを物語る。
柳之御所跡見学後、長者ヶ原廃寺跡への移動途中、北上川の自然の要害で、
当時要衝地として利用されていた白鳥舘遺跡をバスの中から見た。
白鳥舘遺跡は、中世15世紀の城の姿ほぼ原型に近い姿で、堀や曲輪の跡が残っている。
長者が原廃寺跡 ~第6見学地
西門、土塁跡、南門跡、本堂跡等が発掘調査によって確認され、
発掘調査に係わった方に指示により、本堂跡の礎石(当時のまま)の上に
人柱になり、当時の大きさを体感する。
えさし藤原の郷 ~第7見学地
古代から中世にかけての東北の歴史文化を体感できるテーマパークで、
城柵や、伽羅御所(秀衡の別居を想定)等を見学、当時にタイムスリップする。
2日目の見学が終わり、一路宿泊地水沢駅前のホテルへ
今日移動中午後から大雨でしたが見学地は小雨、この文化財ツアーは雨がつきもの・・・・!
明日は最終日、天気にナア~レ!
文化財スタディ・ツアー(9) 2日目(6/5)の様子をお伝えしました。
次回は、3日目(6/6)の様子をお伝えします。