横浜はじめて物語 フィールドワーク1
11月26日(木)、横浜はじめて物語 -ラブリー横浜散策-フィールドワークが行われました。
いよいよ秋も深まり寒い日も多くなりましたが、この日は久々の晴天に恵まれ、暖かい日差しの中の散策となりました。
京浜急行電鉄本線 仲木戸駅から出発です。
東海道五十三次のひとつである神奈川宿の面影を尋ねて、京急神奈川新町駅~神奈川駅間の「神奈川宿歴史の道」を歩き始めました。
この道は赤茶色のレンガが敷かれおり、それに沿って歩くと、ガイドパネルが立つ歴史的場所に行き着くことができます。
パネルの前の道には青海波(セイガイハ・東海道にちなんだシンボルマーク)【1】がデザインされていてとても分かりやすくなっています!
【1】 |
仲木戸駅からすぐの神奈川小学校の裏には、神奈川宿の絵図【2】があります。ここで再度今回のルートを確認しました。小学校沿いを歩いて行くと、まず、『神明宮』【3】と『能満寺』【4】が道を隔てて隣合わせで建っています。かつて広大な敷地内に両社寺がありましたが、明治の神仏分離令のために分かれてしまったそうです。
【2】 | 【3】 | 【4】 |
能満寺からまっすぐ進み左に折れると、『笠ノギ(禾偏に皇)稲荷』【5】が目に入ります。笠をかぶった人がこの前を通ると、自然と笠が脱げ落ちたという伝説があり、笠脱稲荷と呼ばれるようになり、笠ノギ稲荷となったとのこと。(参拝するときには帽子を取ってくださいね。って先生が言ってました。)
【5】 |
次は神奈川新町駅。踏み切りを渡った正面には浦島公園があります。実はこの周辺には浦島伝説があるのです。これにちなんで車止めもカメなんですよ。(かわいい…)【6】
また仲木戸駅に戻ってトイレ休憩をした後、今度は横浜方面に向かった歩いて行くと、平安時代の建立といわれる古刹・『熊野神社』【7】と『金藏院』【8】があります。
【7】 | 【8】 |
ここをまっすぐ進んで行くと神奈川地区センターの前に『高札場』【9】が復元されています。その先には開港当時、アメリカ人宣教師の宿舎となった『成仏寺』【10】、そこから滝の川を渡った奥には、イギリス領事館に当てられた『浄瀧寺』【11】。
【9】 | 【10】 | 【11】 |
権現山に向かう道にある『宗興寺』【12】は宣教師で医者でもあったヘボン博士が施療所を境内で開いた場所でもあります。境内には石碑【13】が建てられていました。(途中ちょっと道に迷い、ご近所の方に教えて頂きました。)
【12】 | 【13】 |
春は桜の名所でもある『権現山』【14】に登って、海の方向を眺めてみました。幕末明治の開拓でかなり低くなったようで、当時のように海を眺めることはできませんでした。
【14】 |
権現山を降りて、近くに銀杏の黄葉と狛犬が美しい『洲崎神社』【15】に立ち寄り、イギリス士官宿舎のあった『普門寺』【16】・フランス公使館のあった『甚行寺』【17】を見ながら、神奈川駅近くの『本覚寺』【18】まで行きました。本覚寺はアメリカ領事館があった場所でもあります。今回のフィールドワークはここで解散となりました。
【15】 | 【16】 |
【17】 | 【18】 |
横浜開港と聞くと、関内やみなとみらい地区ばかり注目されがちですが、鶴見に近い神奈川区にも充分開国当時の面影を見つけることが出来ました。