担当 松本文子(書道・書教育) 

27年ほど前のことですが、昭和57年に『書法』という高等学校の教科書が新しく刊行され、その中に神龍半印本「蘭亭序」の全文28行が載りました。行書の教材としてひとつの古典を重視する、それまでにない扱い方でした。先日、教科書図書館に出かけて、その後の各教科書での載せ方の変遷を表にしてみました。この古典の全文が現行すべての教科書に載っていることからも、かつて『書法』に示された選択の妥当性がわかります。昨夏、海を越えて来た原本(北京故宮博物院蔵)を見るために、江戸東京博物館へ足を運んだ方もあることでしょう。

神龍半印本「蘭亭序」の学び方を、筆路の判断と自己批正を例にお話しし、新刊の参考書を紹介しました。書道が好きな高校生のみなさんが、何かしらのヒントを得てくだされば幸いです。

鶴見大学文学部 日本文学科

日時:2009/09/04 15:32オープンキャンパスミニ講義日記

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