風見舞い【事務局だより】
矢継ぎ早の襲来、つつがなきことをお祈り申し上げます。
源氏物語の野分は、「おどろおどろしく空の色かはりて吹き出づ」る風。
ちょうど8月のことです。
この風で六条院に犠牲者が出た、とまことしやかに説く古注釈もあります。
学者の説だからと言って、正しいとはかぎりません。
昔も今も。
(ひょっとして、今の方がひどいか)。
それはそれ、野分巻の可愛い絵を御覧ください。
「虫の籠どもに露かはせたまふなりけり」
右側の女童の手に載っているのが虫籠です。
江戸時代前期刊の小型絵入本から取りました。
ところで、『かたい話てんでん』へのご応募、ありがたく存じます。
抽選の結果、当選された方々に冊子を発送いたしました。
少々遅れまして、申し訳ありません。
(担当理事一人の仕事ですので)
お楽しみください。
なお担当理事退任に関連して、来年4月より大幅な制度の変更がございます。
会員の皆様には、詳しくご連絡・ご説明申し上げる予定です。
紫式部学会事務局