歳の余り【事務局だより】
読書に好適の季節です。
冬は歳の余り、夜は日の余り、雨が降れば時の余り。
書物を楽しむのにふさわしい、ゆとりの時間と言うことです。
「読むのであれば古典」とは、国文学者の我田引水でしょうね。
時節柄、源氏物語の師走、冷泉帝の大原野行幸をご紹介します。
以前ご紹介の可愛い豆本から採りました。江戸後期の出版です。
彩色は合羽刷り(ステンシルの一種)、関西の出版に多く見られます。
関心のある方は、『むらさき』最新号を御覧ください。
時代を経た書物は、とてもおもしろい。
担当理事は、年の暮れに古本街を一回りするそうです。
(本屋の借金を増やさねばよいが、と余計な心配)
紫式部学会事務局