静かな、そして穏やかな年の暮れ。
担当理事は古本屋廻り。いろいろ買い込み悦に入っているようです。
古典籍も悪くはありませんが、冬はお茶の美味しい季節です。
生意気にも小学生の頃、雪見の茶を立てたことがあります。
好みの軸を掛け、障子を開け放ち、一服。
その美味しさにびっくりしました。
よって茶碗をひとつご紹介、幕末の名工加藤春岱の織部です。
横から見ますとずいぶん丈が高く、鉄絵で宝珠を描いています。
手のひらに温かさと重みとを感じながら味わう、冬の夜長の楽しみ。
おすこやかに新年をお迎えください。
紫式部学会事務局