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2016年12月16日 (金)

歳の余り【事務局だより】

読書に好適の季節です。

冬は歳の余り、夜は日の余り、雨が降れば時の余り。

書物を楽しむのにふさわしい、ゆとりの時間と言うことです。

「読むのであれば古典」とは、国文学者の我田引水でしょうね。

時節柄、源氏物語の師走、冷泉帝の大原野行幸をご紹介します。

Photo_2 光源氏より「雉一枝たてまつらせたまふ」ところ。

以前ご紹介の可愛い豆本から採りました。江戸後期の出版です。

彩色は合羽刷り(ステンシルの一種)、関西の出版に多く見られます。

関心のある方は、『むらさき』最新号を御覧ください。

時代を経た書物は、とてもおもしろい。

担当理事は、年の暮れに古本街を一回りするそうです。

(本屋の借金を増やさねばよいが、と余計な心配)

紫式部学会事務局