12月1日は世界エイズデー
こんにちは保健センターです
今月12月1日は世界エイズデー
今年のキャンペーンテーマは「レッドリボン30周年~Think Together Again~」です
レッドリボンは、「世界エイズデー」キャンペーンを始め
HIV/エイズに関する運動の世界的なシンボルです
このレッドリボンがエイズのために使われ始めたのは
エイズが社会的な問題となりつつあった30年前のアメリカです
30年前と比べると現在のHIV/エイズに関する検査や治療は
大きく進歩しています
HIV陽性者の予後が改善され、感染の早期把握
治療の早期開始・継続によりエイズの発症を防ぐことができ
HIVに感染していない人と同等の生活を送ることが期待できるようになりました
治療を継続して体内のウイルス量が減少すればHIVに感染してる人から
他の人への感染リスクが大きく低下することも確認されています
レッドリボンが使われ始めてから30周年の節目において
このシンボルに宿る意味を原点に返って考えるとともに
HIV/エイズに関する検査や治療、支援などの知識を身につけ
HIV検査の受検促進や差別・偏見の解消につなげていきたいと考えています
今、皆さんに大切なことはHIVに感染しないことです
ここ数年、新規HIV感染者は20~40歳代の報告が多くなっており
2021年上半期国内エイズ動向報告では
新規HIV感染者報告数は349件で20~40歳代の報告が多く
新規AIDS患者報告数は30~50歳代の報告が多くありました
今日はHIV感染についてお話させてください
①HIVとエイズの違い
HIVとはウイルスの名前
エイズというのはHIVというウイルスで身体を蝕まれた状態のことを言います
②HIVはどうやって感染するの?
HIVは血液・精液・膣分泌液・母乳などに多く分泌されます
主な感染経路は「性的感染」「血液感染
」「母子感染
」
唾液・涙・尿などの体液では他の人に感染させるだけの
ウイルス量は分泌されていません
感染は、粘膜(腸管、膣、口腔等)及び血管に達するような皮膚の傷(針刺し事故等)からであり
傷のない皮膚からは感染しません
2021年度上半期新規感染者報告数349件のうち
性的接触での感染経路が294件
不明が34件
その他 輸血に伴う感染例や推定される感染経路が複数ある例 21件
感染経路の84%が性的接触となっています
③HIVを予防するには?
HIVは血液・精液・膣分泌液などに多く分泌されるので
その体液が粘膜や傷ついて皮膚に触れないことが大切です
HIV感染経路の中で1番多い性的接触の場合
感染を防ぐには必ずコンドームを使用すること
また、相手に使用してもらうことが重要です
オーラルセックスの場合も、口腔粘膜からの感染の危険性があるため
コンドームを使用してください
HIV/エイズは、性的接触があれば誰もが感染する可能性がある病気です
HIV検査は保健所などで、いつでも無料・匿名で受けることができます
神奈川県・横浜市でもHIV検査・相談を実施していますので
下記の関連サイトを確認ください
正しい知識をつけて自分を守るそして正確な情報を発信して下さい
世界エイズデーに合わせて啓発キャンペーンも行われますので
HIV/エイズについえ考える機会をもっていただければ嬉しいです
<関連サイト>
・エイズ予防情報ネットAPIネット https://api-net.jfap.or.jp/
・横浜AIDS市民活動センター YAAIC 横浜エイズ市民活動センター