12月1日は世界エイズデーです!
こんにちは 保健センターです
明日12月1日は世界中で「世界エイズデー」
世界エイズデー(World AIDS Day:12月1日)は
世界中でエイズの蔓延防止と患者・感染者に対する差別・偏見をなくすことを目的に
WHO(世界保健機関)が1988年制定しました
毎年12月1日前後に世界各国でエイズに関する啓発活動が行われます
今年のテーマは 「UPDATE! エイズ治療のこと HIV検査のこと」
HIV/エイズの治療の進歩でHIV陽性者の生活は大きく変わり
HIV感染の予防についても様々な選択が用意されるようになりました
しかし、現状は正確な情報が十分に伝わっているとは言えず
未だにそのことがHIV感染を心配する人たちを検査から遠ざけ
また差別や偏見を招く要因の1つになっていると言われています
「HIV検査と治療に関する知識のUPDATE(更新)に焦点をあて重要性を伝えたい!」
正しい知識を広め、検査を受けることをためらわず、いち早く治療につながるように!という
願いが込められています
厚生労働省より2017年新規HIV感染報告者数は976件
新規エイズ患者報告数は413件 合計1.389件(過去11位)でした
単純に日割り計算すると1日に約4人の感染が報告されていることになります
感染経路・年齢の動向は
・新規HIV感染者:同性間性的接触によるものが709件(全HIV感染報告数の約73%)
異性間が149件(全HIV感染報告数の約15%)
特に20~40代が多い
・新規エイズ患者:同性間性的接触によるものが226件(全エイズ患者報告数の約55%)
異性間が55件(全エイズ患者数の約24%)
特に30歳以上が多く、50歳以上が29%占める。
感染経路として性的接触によるものがおよそ8割を占めています
HIV/エイズを予防するには感染経路を正しく理解して
常に感染を防ぐ方法を実行することが重要です
HIVは主に3つの経路で感染します
感染経路-性行為による感染
性行為による感染はもっとも多い感染経路です
HIVは感染者の血液・精液・膣分泌液から、その性行為の相手の性器や肛門、口などの粘膜や傷口を
通ってうつります。
性行為におけるコンドームの正しい使用は、エイズや他の性感染症予防にとって有効な手段です
感染経路-血液を介しての感染
HIVが存在する血液の輸血や、覚せい剤などの依存性薬物の“回しうち”による
注射器具の共などによって感染します
日本では、現在、献血された血液は厳重な検査により最高水準の安全が確保されていますが
現在の技術ではきわめて稀とはいえ、感染の可能性を完全に排除できません。
なお、血液凝固因子製剤については加熱処理が行われているので
現在の血液製剤で感染する心配はありません
感染経路-母親から赤ちゃんへの母子感染
母親がHIVに感染している場合、妊娠中や出産時に赤ちゃんに感染することがあります。
母乳による感染の例もあります。日本では、お母さんがHIVの治療薬を飲むことや母乳を与えないことで
赤ちゃんへの感染を1%以下におさえることができます
HIV感染は「だれもがかかる」
「HIVにかかりやすいにはどんな人?」というのは、この病気についてのよくある疑問の1つです
その答えはHIVに感染しやすい“人間の行為”があるということです
日本での感染経路のほとんどが性行為です
HIVの感染力は弱く、性行為以外の社会生活のなかでうつることはまずありません
感染しやすい行為をすれば、誰でもうつる可能性があり
「他人事ではない 自分の問題」と考えることが大切です
正しい知識と理解が大切
HIVは、3つの感染経路でしかうつりません
普段の生活ではうつらないことがわかっており、むやみに怖がることはありません
この病気を予防し、あるいは共に生きるためには、まずきちんとした知識や理解をもつことが大切です
これだけは守りましょう
HIV感染を防ぐために!!HIVに感染する主な経路は次の3つです。自分のためにもパートナーのためにも
以下の★を必ず実行してください
1)性行為(精液・膣分泌液)
感染者との無防備な性行為は感染の可能性が高い。
★性交・オーラルセックス(口腔性交)の際は、必ずコンドームを使う
★性器具の共用をしない
2)血液を介して
血液にふれることや、血液が体内に入ると感染の可能性が高まる。
★注射器具の共用をしない
3)母親から赤ちゃんへ(母子感染)
感染している母親から妊娠中・出産時・授乳などによって子供に感染することがある。
★予防措置[服薬、帝王切開、人工栄養(粉ミルク)での養育]を行う
自分とパートナーを守るために、ふたりで話しあい予防を実行しましょう
HIV検査について
HIV検査は病院でもできますが
地域の福祉保健センター・検査相談室では無料・匿名で受けることができます
即日(迅速)検査について
最近は、通常検査の他に、即日検査を行っている保健所やクリニックもあります
即日検査では「陰性」と確認された場合、その日に結果がわかります。
陰性と確認できなかった場合には確認検査が必要(要確認検査)となり
その際は、後日(1~2週間後)、結果を聞きに行く必要があります
神奈川県内では11月16日~12月15日まで「秋のかながわレッドリボン月間」として
様々なイベントを開催しています。 パネル展やレッドリボン手作りコーナー
臨時検査(全て無料・匿名で結果も電話・郵送ではなく直接本人にお知らせ)も行います
保健センターでも世界エイズデーに合わせて、リーフレットとコンドームを無料配布しますので
興味のある方は来所して下さい!
他の地域でも様々なイベントが開催されます
この機会に「エイズの治療のこと HIV検査のこと」少しでも知ってもらえると幸いです
・横浜市健康福祉局HIVエイズについて:http://www.city.yokohama.lg.jp/kenko/hokenjo/genre/kansensyo/hiv.html
・公益法人エイズ予防財団:http://www.jfap.or.jp/