渡部先生が言われている「よいかげんな知」は、曖昧(複雑)な物を、曖昧(複雑)なまま捉える事の大切さを唱えています。
戦後、三大白物家電が多くの家庭に導入され、テクノロジーにワクワクした頃、正しい情報を「きちんとした知」として記録することが良しとされてきました。しかし、その後、未だもってアトムは生まれていません。
渡部信一著、超デジタル時代の「学び」 よいかげんな知の復権をめざして、新曜社、2012年発行
鶴見大学図書館の請求記号は、375.199/Wです。開架一般の書架にあります。
自分の周辺にある全ての情報を全て認知し、識別することは意味が無いことが多いと思います。ならば、我々はどのようにその情報を処理しているのか。それが「よいかげんな知」へのアプローチなのだと思います。
教員は、キチッとした知識を、能率良く伝える事に重きを置き、評価のポイントをそこに置きがちですが、それだけでいいのでしょうか。学習評価をするポイントは、指導案を書く際、KSAに代表されます。
◆知識(K / Knowledge)
◆技術・技能・スキル(S / Skill)
◆態度(A / Attitude)
教育情報学という観点で、学習支援システムを作っている立場として、正解・不正解の判定をする必要がありますが、「よいかげんな知」を目指すなら、違った観点も入れていく必要があるということを学びました。
5月26日(日) 13:00~16:00 ※15:30受付終了
高校1・2・3年生と、保護者の方を対象としたオープンキャンパスを開催します。ドキュメンテーション学科のまなびの内容を詳しく紹介しますので、関心をお持ちの方はぜひ参加ください。