第92回貴重書ミニ展示「見る・読む・比べるV―ドキュメンテーション学科による展示へのアプローチ」を開催しています。
【ごあいさつ】
このミニ展示会は、鶴見大学文学部ドキュメンテーション学科の書誌学コース授業「古写本演習」と「古版本演習」を履修している学生さんによる展示会です。コロナなどで長い間中断していましたが、おかげさまで復活でき、5回目となりました。鶴見大学が所蔵する貴重書を、学生の皆さんが実際に手に取って調査した古典籍(明治以前の古い本)を紹介します。
古典籍は単に昔の文章を伝えているだけではありません。その書き方や姿にも、重要な意味があります。今回、みなさんにひとつひとつの古典籍の姿、書かれ方・印刷のされ方の違いに触れて頂くことで古典籍の魅力を知ってもらえたなら、心から嬉しく思います。
ドキュメンテーション学科 伊倉史人・万波寿子
【展示期間】2023年12月14日(木)~26日(火)
【展示資料】
- 『百人一首』〔江戸前期〕写・伝西郊実信筆(枡形本)
- 『小倉山荘色紙和歌』天正20年(1592年)写・養院筆
- 『百人一首』〔江戸中期〕写・北条氏利筆(枡形本)
- 『百人一首』寛永16年(1639)写・書写者不明(四半本)
- 『百人一首』〔室町末期〕写・伝鳥飼宗清筆
- 『百人一首系図』〔室町末〕写・里村紹巴筆
- 『商売往来絵字引』江戸後期(1864年)刊
- 『商売往来』(文化6年再版、整版)
- 『一休骸骨』元禄5年(1692年)刊
- 『普門品』正保4 (1647年)刊(古活字版、天海版)
- 『添品妙法蓮華経』寛永15年(1638年)刊(古活字版、天海版)
- 『大蔵目録』寛永19年(1642年)刊(高麗版大蔵経覆刻本)
- 『観世流謡本』元和6年(1620年)(元和卯月本・古活字版)
- 『龍田』(観世流謡本、慶長年間刊、古活字版)
- 『放生川』(観世流謡本、慶長年間刊、古活字版)
- 『呉羽』(観世流謡本、慶長年間刊、古活字版)
- 『道明寺』(観世流謡本、慶長年間刊、古活字版、嵯峨本)
- 『浮舟』(観世流謡本、慶長年間刊、古活字版、嵯峨本)
- 『観世百番』(正徳2年[1712年]刊、整版、袋綴装)
学外の方も展示をご覧になれます。入館ゲート横のチャイムを鳴らすとスタッフがゲートを開けますので、展示を見にきたとお伝えください。お帰りの際もスタッフまでお知らせください。
(hh)