新着図書をみんなにご紹介、
2015年もよろしくお願いしま~す
改めまして、
新着図書について、ご案内いたしましょう。
毎週、金曜~木曜日、
図書館1階メインカウンター前の本棚「新着図書コーナー」に
新着図書を展示しているのですよ。
この新着展示している図書、残念ながら貸出はできません。
しかしながら、予約をすることはできます。
予約をすると、なんと! 展示後にその図書を借りることができるのです。
その際は、メインカウンターにて取り置いておりますので、
スタッフにお声掛けいただければと思います。
そんな「新着図書」の中から、担当者の独断と偏見、
そして個人的趣味全開にして紹介しているのが、
この【新着図書紹介】なのです。
では、さっそく今週の新着図書の中からご紹介いたしましょう。
『京都で日本美術をみる : 京都国立博物館 / 橋本麻里著』
京都国立博物館・平成知新館で見ることのできる作品、
115点を紹介しています。
有名な作品も数多くあります。例えば、
国宝【伝源頼朝像】や重文【騎馬武者像】は有名ですね。
ある一定の年齢の方なら、
それぞれ「源頼朝」「足利尊氏」の像として教科書で見たはず。
ほかには、
空海の【灌頂歴名】と【金剛般若経開題残巻】。
どちらも国宝ですが、
結縁灌頂の時のメモや 「金剛般若経」の要約の草稿だったそうで、
誤記や汚れや修正、追記があり、まさに『弘法も筆の誤り』なんだそうですよ。
これは一見の価値ありですね。
静嘉堂は、三菱第2代社長によって創設され、
国宝7点、重要文化財83点を含めた、
古典籍約20万冊、6500点の美術品を収蔵しています。
現在、東京・世田谷にある静嘉堂文庫美術館で、
その収蔵品を見ることができます。
この本は静嘉堂創設120周年を記念して発刊されています。
tam個人的には、
やはり国宝【曜変天目(「稲葉天目」)】は大注目です。
【曜変天目】は世界に3碗しか確認されていないようで、
そのうちの1碗が、この「稲葉天目」です。
他には酒井抱一の【絵手鏡】や 英一蝶の【朝暾曵馬図】とかいいですね。
『挿絵画家エドマンド・デュラックの世界 / [エドマンド・デュラック画]』
挿絵本の黄金時代に二人の巨匠がいました。
「線のラッカム」こと、アーサー・ラッカムと
「色のデュラック」こと、エドマンド・デュラック。
デュラックの挿絵は、どれも色彩鮮やかです。
そして、いくつかの作品を見るとわかりますが、
異国趣味、エキゾチックです。
『千夜一夜物語』や『ルバイヤート』などの挿絵を描いています。
『挿絵画家カイ・ニールセンの世界 / [カイ・ニールセン画]』
カイ・ニールセンは、
先に紹介したエドマンド・デュラックと同時代、
挿絵本の黄金時代を支えた一人です。
のちに、ディズニー映画「ファンタジア」の美術を
手掛けたことでも有名です。
「はげ山の一夜」と「アヴェ・マリア」を担当したそうですよ。
幻想的な絵で、
tamの個人的な好みでは、ニールセンの方が好きです。
ネコ型ロボットアニメの登場人物に
メガネの男の子がいます。
勉強もスポーツも不得意で、
所有権の認識が著しくおかしいガキ大将に泣かされ、
不可思議な髪型の男の子には自慢され、
お風呂好きな女の子に好かれようとするとだいたい失敗する。
でも、夏休みには上記の仲間と助け合って大冒険
そんなメガネの男の子は、あやとりが得意。
でも、誰にもその凄さはわかってもらえない
という設定だったなぁと思いながら、この本を見てみると・・・。
のび太、すげぇぇ!(あぁ、はっきり名前書いちゃった)
こんな複雑なものを、簡単にやってのけるなんて・・・。
『1章やさしい!入門あやとり』にある、
おそらく一番簡単であろう【ぱんぱんほうき】しかできないtamには、
この本最後に載っている【天の川】なんて、
まさに≪神の領域≫
今回は、芸術の分類、7類から紹介しました。
もちろん、他の分野の新着図書も入っていますよ。
図書館1階メインカウンター前の本棚をチェックしに来てください。
さて、センター試験実施に伴い、
本日1月16日(金)の開館時間は13時までの特別短縮開館です。
そして、明日1月17日(土)は閉館です。
どなたも図書館には入れませんよ。ご注意ください。
(tam)