超高齢化社会への変容を受けて、介護施設や訪問医療など、いわゆる「介護」の現場でも歯科衛生士の役割が増えています。歯科診療所だけでなく、介護の現場でも歯科衛生士として活躍できるよう、本学では介護の基礎知識や技術を習得するために、「介護職員初任者研修」の実習を行っています。
高校でも取得できる学校がありますが、本学の実習は、口腔ケアや嚥下訓練の知識や技術の到達目標を高く設定し、特色のあるものとなっています。
2024年度は、2025年1月31日から3月11日まで、実習が行われました。
「9―⑦ 移動・移乗に関連したこころとからだのしくみと自立にむけた介護」の科目の実習をご紹介しますね。
まず先生が、介護者としてどのように移動の補助を行うのか、お手本を見せてくださいます。先生はお二人とも現役で介護の現場でご勤務されている実務家でいらっしゃいます。
その後で、先生のご指導の元、2人1組で移譲の練習をします。
実習室の前に傾斜をつけた通路で、車椅子での移動の練習もしました。
車椅子からベッドへの移譲の練習もしました。
この実習を通して、適切な介護の方法を学ぶだけでなく、介護を受ける人についても深く学ぶことができます。