8月31日 防災まち歩き

みなさんは『防災まち歩き』というのをご存じですか?
『防災まち歩き』とは、普段なにげなく暮らしている街を「防災・減災」という視点で改めて眺めながら歩いてみるという活動です。

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この試みでも本学OBの植草先生に『防災まち歩き』のご指導いただいております。

長年、地震らをはじめとした災害と向き合ってこられた先生は様々な自治体らでもこの『防災まち歩き』を勧めておられます。
本団体もこの『防災まち歩き』ははじめての体験です。


今回の『防災まち歩き』では本学周辺をふ2グループに分けて調査してきました。
ひとグループは鶴見の豊岡町、寺谷地区を、もうひとグループは鶴見川西岸部の鶴見中央を歩きました。
時間にして一時間半程度になります。

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もちろんただ歩いて終わりということではありません。
先生によりますと、実際に歩いてみて気付いたことを後から白地図に落として、参加者全員で共有することで地元に対する深い理解と連帯感を育み、災害に対する「共助」のつながりを強める、そういった活動だそうです。
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こちらが鶴見中央地区を歩いて、書き込まれた白地図です。

左下にある大きな青いかたまり(ねんど)が本学の三号館、そしてそれを取り囲む緑の線が総持寺敷地近辺になります。
古くより暴れ川として有名だったという鶴見川でもあるので、海抜や浸水高を書きこみます。
消火栓の位置(赤いねんど)や変圧器のついている電柱らももちろん確認。
まちの中枢となる区役所、消防署や警察署らの位置も書きこみ、有事の際は避難所となる小中学校らも書きこんでいきます。

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こちらは本学の裏手、国道一号側の豊岡町、寺谷地区の書き込まれた白地図。

こちらは急斜面があったりする一方、住宅地だけに地元の消防団の方の活動があったりと鶴見川側とは特徴がずいぶんと違います。

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机上だけに終わらず実際歩き、いつか必ずくる災害の”その日”を想像をしてみる・・・

図上訓練に似ていますが、単なるハザードマップ作りとは違って、危険な場所だけをあげつらうことはしません。
自分のまちの良いところ、残したいことも探すことで地元愛を育むこともこの『防災まち歩き』の大切なことでもあるそうです。

本団体は東日本大震災を機に宮城県、気仙沼で活動をしてきましたが、これからは地元でも活動の幅を広げることができればと考えています。

広報・石川 達哉